タン塩によるタン塩の為のプラモデル製作記録

自称プラモデル中級者くらいのタン塩による自己満足プラモデル製作の記録

2020/12

デジタルカメラに残った写真を見ながら、
何を書くつもりで写真を撮ったのか思い出すところからスタートしています。
前回の続きのスジ彫り、カカト編。
P1040347P1040348
角をまたぐスジ彫りを行う場合は、
スジ彫りガイドテープは硬すぎて、
角の部分が浮いてしまう為、
ニチバンのラインテープを使用します。
スジ彫り用テープに比べると柔らかいので、
より慎重な作業が必要になるものの、
角までしっかり貼りついてくれます。
これで足のスジボリは終わりましたので、
サフ吹きから塗装に入ります。
特に大きな色替えはしないので、サラッと。
スジ彫り部分は少し色を入れるためにマスキング。
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足装甲の裾周りには、先ほどスジ彫りに使用していた
ラインテープを使用。膝アーマーはミスの為に想定外の
スジ彫りを追加したことになりましたが、
塗り分けの対象とすることに。
関節部分はダブルオー製作時に調色したフレームカラーをメインに。
太ももと股関節を接続する部分は、恐らくかなりキツキツになると予想し、
マスキングしておきました。こうしておかないと折れそうな気が。
P1040368
メタリックカラーをワンポイントとして使いながら、
とりあえず基本塗装は完了。
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足首周りの薄々加工は、エナメルによる裏側塗装と併せて、
こんな風に見えています。
脚部ミサイルポッドは塗装したらヨダレ出そうな感じに。
とりあえず脚の作業は一旦これで締めるか、デカール貼って艶消しまで
やっておくか考え中。下半身から組み上げていくようにしているので、
その次は腰部ですかね。

ヘビーアームズEWが牛歩どころかほぼ止まっているので、
たまには工具の話でもしてお茶を濁しておきます。
多分多くのモデラーさんはプラモの積みに頭を悩ませることのほうが
多いと思うんですがどうでしょう。
私の場合、プラモも多少は積みますが圧倒的に工具を買う頻度のほうが高い。
一応使うんですが、使う頻度を考慮すると積んでいると表現しても間違いではない。
手先が器用なほうではないので、道具にいっぱい頼りたいんです、ハイ。
というか、良い工具は是非頼ったほうがいいと思いますね。
前置きが長くなりましたが、今回は自称中級者の私の、
個人的なスジ彫り工具を使っての感想、使い分けを書き留めておきます。
あくまでも個人的な感想です。

まずは一番有名と言っても差し支えないと思います、BMCタガネ。
BMCタガネ
切れ味、操作性ともに高くレギュラーメンバーです。
グリップを着けるか着けないかは好みが分かれるところでしょう。
私は刃先破損を防ぐために、キャップがつけられるようグリップを装着しています。
欠点は刃が硬く且つ長い為に、雑な使い方は厳禁であることと、
入手性の悪さでしょうか。高価で、在庫も安定しないようですね。
私は比較的安定供給されていた頃に直販で3本買ってしまいました。
やはり0.15mmの出番が一番高いですね。
0.8mmは本来のタガネの使い方のように使うことが多いように思います。

続いてクレオス、Mr.ラインチゼル。
クレオス
私は2mmのシャープペンシルに挿して使用しています。
長所は入手のし易さ、値段の安さではないでしょうか。
切れ味は悪くはないですが、今回感想を書く工具の中では一番下といったところ。
と言っても普通に使う分には全く問題ありません。
何もないところに彫るのは苦手ですが、
既に彫ってあるモールドを深くするのは得意なヤツだと思います、
深く彫るのは早いなーという感覚。
私が一番最初に使ったスジ彫り工具です。
最近は大分出番は減りつつありますが、
0.5mmだけはなぜか他のラインチゼルより格段に切れ味がイイ。
そういう個体にあたったのだろうか。
欠点は、逆エッジ部分へのスジ彫りがしにくいところ。
私は別パーツ演出の為にスジ彫りを行うことが多いのですが、
このラインチゼルは刃が短く、深い逆エッジ部分に彫ろうとすると、
パーツに柄(2mm径の部分)が当たってしまい、
変な角度で刃を当てざるを得ない、という風になってしまいます。

続いてHIQパーツ、ラインスクライバー。
HiQ
私が所有しているのは0.15mmのみです。
こちらはグリップとセットで、HIQさんが推奨していたように、
100均のひもをつけておきました。
切れ味は良く、タガネがカリカリ削る感じなのに対して、
こちらはサクサク切るっていう感じ。
操作性は一番高いと思います。
特徴は爪状の部分でパーツを引っかくように彫る以外に、
いわゆる背中側で削る使い方も出来るというところ。
そして適度に弾力があるため、横方向にスライドするようにも使えること。
これがなかなか便利で、狭い部分のパーティングライン削りや、
スジ彫りで出たバリを軽く撫でて落としたりという風に使えます。
私が最もよく使うのは逆エッジへのスジ彫りで、
別パーツ化演出はほとんどこの工具で行っているのではないでしょうか。
切れ味がいいので、スッと刃が入ってくれます。
気になる点は、今回ここに感想を書く他の工具が凹状に彫れるのに対し、
ラインスクライバーはV字状に近いように彫れる点ですね。
だから切れ味がイイのかもしれません。
こちらもBMCタガネと同様、値段が高めなこと、
供給が不安定なことが欠点でしょうか。

最後にFUNTEC、スジ彫りカーバイト。
FUNTEC
私は0.1mm、0.3mm、0.4mm、1.0mmを揃えました。
グリップは100均のデザインナイフを加工して作り、
ラベルは市販のインクジェットプリンタ用のラベルにて。
長所はクレオスと同様、比較的安定供給されており、
値段もクレオスほどではありませんが、安めの設定ですね。
切れ味、使い勝手はBMCタガネに近いと思います。
値段と入手のしやすさから、BMCタガネより気軽に使えますね。
現在BMCタガネの座を脅かしつつあります。
サイズをカブらせなくて良かった。
カーバイト本体だけでは使えませんので、グリップを別途用意しましょう。
一番簡単なのはピンバイスだと思います。
今のところ特に欠点は無し、ジムカスタムのようなスジ彫り工具ですね。

おまけでケガキ針系。
P1040363
ケガキ針
シンワのペンシル型ケガキ針と、FUNTECの超硬ケガキニードルの10度です。
どちらも甲乙つけがたく、切れ味のFUNTEC、操作性のシンワといったところ。
シンワはシャープペンシルのように刃を収納出来るのもイイですし、
プロ向け工具も扱うホームセンターなら入手できる入手性も◎です。
新規にスジ彫りする際の下彫りとしての出番が多いですが、
曲線を含むようなスジ彫りを行う場合には、
これらがメインとなりますね。
これは私の問題かもしれませんが、
刃を当てる角度が他のスジ彫り工具とは違うように感じます。
慣れるまではなかなか彫りにくかったですね。
慣れると操作性がよく、細いスジ彫りをしたい場合には、
十分メインウェポンになるでしょう。

と、あくまで私タン塩の個人的な感想でした。
タミヤのスジ彫りブレードは持っていないので、
なんとも言えませんね。今のところ買う予定もありません。
初めてスジ彫り工具を購入するような方が、
私の製作記録を見ているとは思いませんが、
最初の一本にどれを薦めるかと問われたら、
HIQパーツのラインスクライバーでしょうね。
とりあえずなんでもできます。
ただ品切れが多いようなので、
FUNTECのスジ彫りカーバイト、シンワのケガキ針も
十二分にアリだと思います。
もちろん色々なメーカーのものを同時に揃えるのもイイですね。
その際は、サイズはなるべくカブらないようにしましょう。

以上、自称中級者のスジ彫り工具の感想でした。

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